左には訳がある!
本日は魂の施工報告です。お世話になっている介護ショップI様からのご依頼です。
ご利用者様は右麻痺という事情をお持ち。ご家庭内では車椅子の移動でした。ゆえに、今回の工事では、左側に優位性を持たせた考え方で手すりを取り付けました。
ご自分で降りてお散歩へ行かれることは殆ど無いと言うことでしたが、玄関の上がり下がり部分には転倒の危険性があるため、縦型にゆっくりと腰を下ろすためのもの、斜めにゆっくり歩いて伝うためのものという変則のL型手すりを配置しました。
浴室の入口には、出る時も入る時も安全に移動ができるようにするために、出入り口の左右に縦型の手すりを配置。
内部には、壁伝いにあるいて移動できるようにするための横型。浴室シャワーには、シャワー椅子からの立ち上がりや浴槽内への移動を安全にするため、シャワーの左側に縦型を配置しました。
こうすれば、シャワー椅子から自然に手を伸ばせば手すりに触ることができ、浴槽内への移重も用意です。
脱衣室にも横型の手すりを配置しました。これは、歯磨きなどをしたい時やお風呂上がりの着替えの折りに転倒の防止を防ぐ目的があります。
トイレ内部には立ち上がる時に必要な縦型を壁から少し部屋側へ飛び出させるという方法で縦型を取り付けました。
本来は左側の壁にL型に配置したいのですが、トイレ内部の巾が狭いという理由から、このような取付方法となりました。
同じように、トイレ内部で掴まりながら腰を降ろせるようにするために縦型を配置しました。
こうすることで、体を回転させながら便座へ腰を降ろすことが容易になりました。
恒例のご利用者様チェック! トイレ内部の手すりがとてもお気に召されたようで、トイレの中からなかなか出てこられませんでした(笑) 浴室内部も今夜お風呂に入るのが楽しみになったとおっしゃっていただけました。
廊下の高さ3センチの段差解消も無事に終わり、家の中が完全バリアフリーになったことも安心だと、昨日に引き続きおっしゃっていました。これで、ご家庭内での転倒が少しでも解消されればいいなぁ・・・と願うばかりです。
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