連続性の法則

あきぽぴ

2010年10月15日 18:22

本日はお得意先の工務店様からのご依頼で2件のお宅へ手すりを取り付けてきました。

工務店ですから、当然!お抱えの大工さんがいるはずなのですが、近頃、自分が介護関係の工事をしていることを知り、色々な条件の把握の仕方や取り付け金具の豊富さを知ってか?工事依頼が増えてきました。

口先営業の効果が出たかな?(笑)



先ずは1件目。『鉄扉階段』と呼ばれる一方通行の階段室でした。

壁が繊維壁と呼ばれる塗り壁。取り付けが非常に難しいとされる条件の1つです。でも、このお宅、この階段室の裏側にあたるお部屋が和室だったので、柱の位置がバッチリ判ったおかげで、補強の幕板を打ち付けることなく綺麗に取り付けることができました。



階段の最期の登り切ったところ・・・。降りる時にも当然掴まりたい!というご希望から縦型に取り付けました。

登ってきた時にも握りやすくするために、柱の出っ張りコーナー部分へ特殊な金物を利用して取り付けてあります。



こちらは2件目のお宅。ご利用者様は脳関係の手術をなされ、体の移動がなかなかうまくできず、至る所に掴まる箇所がないと怖いというお気持ちを抱いていらっしゃいました。

この手すりは、ご自分の寝室にあたるお部屋から、脱衣場・トイレ方面へ移動するためのもの。開けた扉に緩衝しないようにするために、扉ギリギリの所から配置しました。



こちらは浴室へ入る時に必要な縦型手すりです。出る時には使えないの?という疑問を持たれた方もいらっしゃるかも知れませんが、丁度折れ戸の扉が握ろうとする時に邪魔になり、うまく握れません。



と言うことで、浴室から出てきた時に握る手すりは反対方向に取り付けました。



写真手前のトイレ出入口にも縦型を配置して、しっかり握った状態でトイレの扉を開けられるようにしてあります。

この方向は廊下からの写真ですが、連続性を持たせて、なるべく掴まりやすい位置に手すりが配置されていることがよく分かると思います。写真右手は寝室から出てきた時に掴まる横型手すりがすぐあるのです。

ご家族もこれで寄るに移動する道線上の危険箇所に手すりが付いたから安心です!とおっしゃって下さいました(*^。^*)

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