魂の施工です!本日は約40年経っている住宅への手摺取り付け工事。
背骨障がいをお持ちのご利用者様。腰を曲げることが思うようにできない状態。
でも、ご自宅でのご入浴を希望されており、安全な移動を可能にするための工事となりました。
先ずはカッチリと室内を養生。壁に紙テープが貼られているのはタイルが黒いことが要因の一つ!
この写真を見ていただければお判りいただけると思いますが、黒いタイルには鉛筆でビス穴の位置を書こうとしても全く分かりません(笑)
よって、穴の位置を分かりやすくするためにテープを貼り、間違うことなく下穴を開けることができるようにするための準備なのです。
そんな下穴を開けたにもかかわらず、今回は大失態を起こしてしまいました(大泣)
こちらは全く問題なく取り付けが完了した『逆T字型手すり』。
シャワー椅子から立ち上がったり、座ったりする時に負担を軽減させるため、横型だけでも足りそうなところ、敢えて縦型の手すりを伸ばすことで、腰への負担を軽減しました。
こちらが失態を起こすことになった『L型と横型手すり』
取りつける前からタイルの壁には数ヶ所、亀裂が入っていたのですが・・・。コンクリードリルで穴を開けている最中にタイルがはがれ落ちてしまったのです(大汗)
ご利用者様は『40年以上も経つ家だし、最初から亀裂があっちこっちに入ってるんだから気にしないでね!』・・・と、全く気にされていませんでしたが、今まで施工を重ねてきた中で初めての経験だったので、自分の不甲斐なさに怒りを覚えてしまいました。
因みに・・・浴室全体の取り付けイメージはこんな形。
全てにおいて基準よりも高い位置に付いています。これはご利用者様に対応するための高さ。ご本人様にとってはこれが基準の高さなんですね(^^)
脱衣場から浴室へ入る柱部分にも縦型の手すりを取りつけました。
というのも、古いお宅によく見られるのですが、必ず10センチ程度の段差があります。万が一ココで慌てて入ろうとしたり、濡れたタイル面で滑ったりしては事故に繋がりますので、安全性を高める意味で取り付けました。
恒例のご利用者様チェック!
完成後の室内の評価よりも先に、落ち込んでいる私の顔を見て・・・『失敗の母は成功の元って言うじゃない!アンタの作業風景を見ていたけど、しっかりやっててくれたじゃないか!気にすることはないよ。有難うね!』とあたたかいお言葉をいただきました。胸が熱くなってしまいました(大泣)
更に・・・『また追加で何かあるかも知れないから、その時にもアンタ指定で頼むからヨロシクね!』・・・とご家族様。
色々な経験をまたさせていただいた思い出深い現場となりました。M様、有難うございました!