魂の施工報告 (まわり階段へ手すり)

あきぽぴ

2011年07月12日 17:49

本日は久方ぶりに魂の施工のご報告です。

本日のお宅は階段がメイン。2階に寝室があるために、どうしても階段部分への手すり設置が必要となりました。こちらのお宅の建設時代はふるく、築45年は経っているとのことでした。




古いお宅によく見られる、いわゆる『塗り壁』。こういうケースの場合は、やはり壁には直接手すりを取り付けるのは難しいので、『幕板』と呼ばれる補強板を設置します。

そして、その上に手すりを配置しました。



こちらのお宅は、階段が『まわり階段』と呼ばれる形式。1階から2階へ上がる途中に「踊り場」と呼ばれる広くて平らな部分があります。

本来であれば、1階から登ってきている階段手すりと連続させ対ところだったのですが、壁の構造の関係でそういうわけにもいかず、今回は、踊り場の高さに合わせた独立形式での取り付けとなりました。



2階へ上りきる手前の部分。右側部分の壁の代わりとなる木組に斜めに取り付けを実施してあります。

ここで一つ!万が一この階段で下りるときに転倒をしたことを仮定しましょう!
当然、足腰・腕に不自由さがある高齢者の方は転がり落ちることが想像されます。

でも、このように、階段途中に広い踊り場があるお宅の場合、『鉄砲階段』と我々の業界で呼ばれている一方通行的な登って降りてだけの階段よりも転倒したときは安全です!

どういうことかというと・・・。

鉄砲階段の場合は、もし転倒したら、2階から1階まで転がり落ちてしまいますが、踊り場がある『まわり階段』は、その踊り場部分で転倒が一度止まるので、軽傷で済むこともあります。

危険はどこに潜むかわかりません。階段部分への手すり取付は意外に考えなければいけないことが多いんです(^^;)



こちらはトイレ。しかも男性専用。

足に不自由さがあるご利用者様。体をどこかにもたれさせていないと立ち続けていられません。

洋式便器へ行けば?とも思われたと思いますが、ここは日本男児!座って小便ができるか!と一歩も譲らずこういう形になりました。



こちらのお宅の玄関。チョット変わっていて、玄関脇にすぐ部屋がありました。応接間だったようです。居間はご利用者様の憩いのスペースになっています。

でも、式台と呼ばれる玄関土間から一段高い部分が、部屋前に広くありません!

このままでは部屋に入るときに転倒してしまう・・・そういう危険箇所でした。



そこで、部屋前にもしっかり踏むスペースをということで、式台と同じ高さのステップ台を設置しました。



加えて、廊下から一段低い式台へ降りるときの転倒を防止するために、柱部分に縦型の手すりを配置。これで憩いのスペースへ安心して移動していただくことができるようになりました(^^)


恒例のご利用者様チェック!なんと言ってもお気に入りはトイレだったご様子。

取り付けた後にすぐご利用になったようで、『いやぁ~、やっぱりあの形はいいねぇ~』とニコニコ顔でした。

『階段もゆっくりだけど、前みたいに四つん這いで行かなくてすむのがいいねぇ~』とこちらもお気に召していただけたようです。


今後はブログから私へ手すり工事の依頼をして下さった方のお宅の工事も予定されています。場所は三島ですが、以前にもご依頼をいただいている・・・『リピーターさん』なのです。

ありがたいお話しです。P様・・・お会いできる日を楽しみにしていま~す(*^.^*)/

施工報告はまたいずれ・・・。

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