地震が来てからでは遅いですものね(*^.^*)
未だに余震も納まらない東北地方。不眠症、船酔い症候群など、今までならば起こりえなかった病に悩まされている避難所生活の方々が多いと伺っています。
我が静岡県東部でも、3月15日に震度6強という強い地震に見舞われ、今まで以上に地震に対する恐怖心が高まり、対策を講じなければいけないという安全意識が高まった機会でした。
そんなことが影響してか、地震後にご依頼いただいていた
『家具の固定』作業へ本日2軒伺って参りました。
吊り戸棚の下に、食器がいっぱい入った2段重ねの家具。左側には窓、右側には和室と、転倒したり前に飛び出してきたりすれば危険な状態です。
家具の左側にはちょうどビスが止められる木部があったので、そちらへしっかりと金物で固定。
右側には、家具がずれて飛び出してこないように、吊り戸だなと家具との間に
『詰め木』をし、さらに吊り戸棚の中から下へ向けてビス留めしました。
こうすることで、縦揺れにも横揺れにも対応が利きます。
また、おなじ部屋の家具においては、しっかりと固定する場所を確保できない家具に対応するため、片方を突っ張り棒、もう片方はL型自在金物で固定しました。
ここで突っ張り棒を張らせる時のポイントが一つ!
突っ張り棒はご存じの通り、家具などと天井の隙間を突っ張らせて固定させる道具ですが、一般住宅の天井は場所によってはすぐに突き抜けてしまいやすい箇所があります。
ですから、
こういったケースの場合は『面で受ける作戦』を用います。
こちらは2軒目にお伺いしたお宅です。同じように突っ張りタイプの固定金物を利用しました。
どちらにも共通している物が何か・・・見比べればお分かりいただけましたでしょうか?
そうです!ちょっと大きめの板を突っ張り棒の上に挟んでいるんです!
こうすることで、
弱い天井であっても、『点で受ける』よりも『面で受ける』ということにより、力の分散効果もえられ、より一層安定した固定となるのです。
わかりやすい例をあげるなら、紙にとがった鉛筆を刺すのは簡単ですが、面の広いもので刺そうと思ってもなかなか破れないのと一緒です(*^^*)
皆様もこの点を注意して、この手の道具をお使い下さいね(^^)/
こちらのお宅でもやはりメインは食器戸棚。少し広幅の食器棚だったので、3箇所にガッチリL型金物で固定しました。
いろいろな地震対策グッズが売られていますが、利用方法を間違って取り付けてしまっては効果は半減してしまいます。
是非ともお気を付け下さいませ!
関連記事